霜月|November

目次

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  1. コラム|こたつ
  2. 医療情報|寒い季節:自律神経がポイント
  3. 健康オタク|ビタミンDは食事と日光浴
  4. 漢方ダイエット|大流行!【防風通聖散】
  5. 防風通聖散→多くの論文にて有効性は報告済み

コラム|こたつ

寒くなると登場するこたつ。部屋が一気に冬仕様になり、うれしかった子供の頃の記憶があります。しかし現在こたつ保有率は全国平均で5割以下とのこと。さて「こたつ寝は風邪をひく」の真偽は?脱水症状や低温やけどの危険があったり、睡眠時、下がるはずの体温がそれよりも高い温度で温め続けられることで睡眠の質が悪くなることは確かなようです。電気代高騰の昨今、エアコンより省エネのこたつが注目されていますが、上手に使って快適な冬を過ごしましょう。

医療情報|寒い季節:自律神経がポイント

10月に寒暖の差が激しいことで乱れてしまった自律神経が、11月に入ると気温の低下や日照時間の減少により、更に乱れることで多くの人の体調に影響を与えることがあります。「病気というほどではないが、調子が良くない」と言った症状は、自律神経の乱れが一因です。
自律神経の重要性
自律神経は、身体の機能を調整する役割を果たしています。この神経系は交感神経(興奮を促進)と副交感神経(リラックスを促進)から成り立っています。車に例えると、“アクセル”が交感神経で、“ブレーキ”が副交感神経に当たります。この2つの神経のバランスが取れていることが健康に不可欠です。自律神経のバランスを保つのに重要な役割を果たしているのが男性ホルモン=テストステロンです。テストステロンは非常に重要なホルモンであり、身体的、性的、精神的な健康に影響を与えます。
寒さと自律神経
寒い環境では、交感神経が優位になり(身体が興奮気味になる:緊張した状態)、血圧の上昇や免疫力低下という問題を起こします。更に、寒さはテストステロンのレベルを下げます。この状態は、風邪などの感染、気力低下、うつ症状、性機能障害などにつながります。
自律神経とテストステロンの管理
自律神経のバランスを保つために、部屋と身体を暖かくしテストステロン値を維持することが肝要です。亜鉛やビタミンDを含む栄養素を摂取し、夕方に適度な運動を行うことが役立ちます。また、身体を中から温める漢方薬をとることも有効性が証明されています
自律神経のバランスとテストステロンのレベルは、50歳以上の男性の健康と幸福感に大きな影響を与えます。寒い季節でも最善の健康状態を維持しましょう。

健康オタク|ビタミンDは食事と日光浴

ビタミンDは、体内でカルシウムの吸収を促進し、骨や歯の健康に関与します。骨粗しょう症予防にも不可欠な栄養素です。免疫システムの正常な機能保持や、細胞の成長と分化に影響を与えることから、がん予防に関する研究も行われています。
ビタミンDは食事と太陽光から効率よく摂取しましょう。
【食事】ビタミンDを多く含む食品は、(特にサケ、マグロなど)、キノコ(干しシイタケ、マイタケなど)、卵、牛乳など。バランスの取れた食事を摂り、これらの食品を適切に取り入れましょう。
脂溶性ビタミンであるビタミンDは、脂質と一緒に摂取すると吸収が良くなります。 脂質を含んだ動物性食品である魚類を食べることで効率よく摂取できます。きのこ類は油を使った調理で。
【日光浴】季節や場所によって異なりますが。週に数回、手のひらや腕や足の一部を約15〜30分間日光に当てることがおすすめです。ただし、紫外線の影響を考慮し、過度の日光浴は避けましょう。特に夏場は熱中症や皮膚の炎症などを考慮し短時間が望ましく、木陰などでも可。
 窓から入る紫外線でも日焼けしますが、それはUBAの話。 ビタミンDを生成するUVBはガラスを透過しません。窓越しではなく直接の日光浴がポイントです。
高齢者やビタミンD欠乏症のリスクが高い人は、サプリメントでの補給も有効ですが、具体的な摂取量や使用方法については、医師に相談しましょう。

漢方ダイエット|大流行!【防風通聖散】

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市販:漢方ダイエット商品

脂肪燃焼に効果的だと言われている漢方薬『防風通聖散』

市販薬でのダイエット目的の【漢方】
防風通聖散は、2000年ころから、一般用漢方製剤への新規参入企業などにより、テレビなどで肥満症の薬として宣伝されるようになりました。そのため使用量が飛躍的に増え20年で5.5倍に増えました(日本漢方生薬製剤協会、漢方製剤等の生産金額)。
市販薬はいずれのものも医療用漢方薬に比べ低容量となっています。

防風通聖散→多くの論文にて有効性は報告済み

【機序】消化管管腔内で、食事由来の脂質の吸収を抑制します。
【効果・副作用】
・BMIが有意に減少した
・胃腸症状の副作用:4.84%(軟便・下痢など)
・重篤な副作用は認められなかった。

<注意>
防風通聖散の使用量が急増してから、間質性肺炎のアレルギー症状が報告され、使用上の注意に追加されました。
間質性肺炎を見分ける方法:胸部レントゲン撮影。 少なくとも1年に1度はとってください。(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター)
→医療機関にご相談ください

「無理なく」「安全に」「効果的に」「健康的に」:漢方ダイエット
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